サウンドクリエイター向けPCに求められる性能とは

CPU性能が作業効率を左右する
DAWソフトウェアでの複数トラック処理、リアルタイムエフェクト適用、プラグインの同時起動といった作業は、すべてCPUのマルチスレッド性能に依存しています。
特にオーケストラ音源やシンセサイザーを多用する楽曲制作では、CPU負荷が一気に跳ね上がってしまいますよね。
サウンド制作において、CPUのコア数とスレッド数が多いほど、同時に処理できるトラック数やプラグイン数が増加することが分かっています。
ミックスダウンやマスタリング作業でも、高性能なCPUがあれば待ち時間を大幅に短縮できます。
現行のCPUで注目すべきは、AMDのRyzen 7 9700XとIntelのCore Ultra 7 265Kです。
最新CPU性能一覧
| 型番 | コア数 | スレッド数 | 定格クロック | 最大クロック | Cineスコア Multi |
Cineスコア Single |
公式 URL |
価格com URL |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 9 285K | 24 | 24 | 3.20GHz | 5.70GHz | 43169 | 2435 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9950X | 16 | 32 | 4.30GHz | 5.70GHz | 42922 | 2240 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9950X3D | 16 | 32 | 4.30GHz | 5.70GHz | 41951 | 2232 | 公式 | 価格 |
| Core i9-14900K | 24 | 32 | 3.20GHz | 6.00GHz | 41242 | 2329 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7950X | 16 | 32 | 4.50GHz | 5.70GHz | 38703 | 2052 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7950X3D | 16 | 32 | 4.20GHz | 5.70GHz | 38627 | 2024 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265K | 20 | 20 | 3.30GHz | 5.50GHz | 37389 | 2327 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265KF | 20 | 20 | 3.30GHz | 5.50GHz | 37389 | 2327 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 9 285 | 24 | 24 | 2.50GHz | 5.60GHz | 35755 | 2170 | 公式 | 価格 |
| Core i7-14700K | 20 | 28 | 3.40GHz | 5.60GHz | 35614 | 2207 | 公式 | 価格 |
| Core i9-14900 | 24 | 32 | 2.00GHz | 5.80GHz | 33860 | 2181 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9900X | 12 | 24 | 4.40GHz | 5.60GHz | 32999 | 2210 | 公式 | 価格 |
| Core i7-14700 | 20 | 28 | 2.10GHz | 5.40GHz | 32631 | 2076 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9900X3D | 12 | 24 | 4.40GHz | 5.50GHz | 32519 | 2166 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7900X | 12 | 24 | 4.70GHz | 5.60GHz | 29341 | 2015 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265 | 20 | 20 | 2.40GHz | 5.30GHz | 28625 | 2130 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265F | 20 | 20 | 2.40GHz | 5.30GHz | 28625 | 2130 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 245K | 14 | 14 | 3.60GHz | 5.20GHz | 25525 | 0 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 245KF | 14 | 14 | 3.60GHz | 5.20GHz | 25525 | 2148 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 9700X | 8 | 16 | 3.80GHz | 5.50GHz | 23154 | 2185 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 9800X3D | 8 | 16 | 4.70GHz | 5.40GHz | 23142 | 2066 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 235 | 14 | 14 | 3.40GHz | 5.00GHz | 20917 | 1836 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 7700 | 8 | 16 | 3.80GHz | 5.30GHz | 19563 | 1914 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 7800X3D | 8 | 16 | 4.50GHz | 5.40GHz | 17783 | 1794 | 公式 | 価格 |
| Core i5-14400 | 10 | 16 | 2.50GHz | 4.70GHz | 16093 | 1756 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 5 7600X | 6 | 12 | 4.70GHz | 5.30GHz | 15333 | 1957 | 公式 | 価格 |
メモリ容量は32GB以上が必須条件
サウンド制作では大容量のサンプルライブラリを扱うため、メモリ容量が不足すると作業が止まってしまいます。
特にKontaktやOmnisphereといった大型音源を複数立ち上げる場合、16GBでは明らかに不足。
32GBあれば一般的な楽曲制作には充分ですが、オーケストラ編成や映像音楽を手がけるなら64GBを視野に入れた方がいいでしょう。
DDR4と比較して帯域幅が広く、大量のサンプルデータを高速に読み込めるのが特徴。
ストレージは速度と容量のバランスが鍵
そのため、ストレージには速度だけでなく容量も求められます。
システムドライブとサンプルライブラリ用ドライブを分けることで、読み込み速度が向上し、DAWの動作も安定することが分かっています。
現行のストレージはPCIe Gen.4 SSDが主流で、読込速度は7,000MB/s前後を実現。
Gen.5 SSDは14,000MB/s超の速度を誇りますが、発熱が高く価格も高額なため、コストパフォーマンスを考えるとGen.4が現実的な選択肢です。
容量は最低でも1TB、できれば2TB以上を確保したいところ。
コスパ最強のCPU選び

Ryzen 7 9700Xが最有力候補
8コア16スレッドという構成は、DAWソフトウェアでのマルチトラック処理に最適。
Zen5アーキテクチャの恩恵により、前世代と比較してシングルスレッド性能も向上しており、プラグインの処理速度も改善されています。
価格帯も手頃で、ミドルクラスの予算でハイエンドに近い性能を手に入れられるのが魅力。
DDR5-5600メモリとの組み合わせで、サンプルライブラリの読み込み速度も申し分ありません。
Core Ultra 7 265Kも選択肢に入る
Intel派の方には、Core Ultra 7 265Kがおすすめです。
NPUを統合しているため、将来的にAI機能を活用したプラグインが登場した際にも対応できる拡張性があります。
Thunderbolt 4を内蔵しているのも見逃せないポイント。
ただし、価格はRyzen 7 9700Xよりもやや高めなので、予算と相談する必要があります。
パソコン おすすめモデル4選
パソコンショップSEVEN ZEFT Z57D
| 【ZEFT Z57D スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265F 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S100 TG |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN SR-u5-4070J/S9
| 【SR-u5-4070J/S9 スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | INWIN IW-BL634B/300B2 |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 300W 80Plus BRONZE認証 |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (内蔵) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z59M
| 【ZEFT Z59M スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra9 285K 24コア/24スレッド 5.70GHz(ブースト)/3.70GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Corsair FRAME 4000D RS ARGB Black |
| CPUクーラー | 空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DS
| 【ZEFT Z55DS スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX4060 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (8GB x2枚 Micron製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | ASUS ROG Hyperion GR701 ホワイト |
| CPUクーラー | 空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
ハイエンドを狙うならRyzen 9 9950X3D
16コア32スレッドに加えて3D V-Cacheを搭載しており、大規模なプロジェクトでも余裕を持って処理できます。
複数のDAWを同時起動したり、ビデオ編集と並行してサウンド制作を行ったりする場合もありますが、このCPUを考えると充分に対応可能で不満は感じません。
メモリ構成の最適解

32GBが標準、64GBが理想
サウンド制作におけるメモリ容量は、32GBを標準として考えるべきです。
Kontakt、Omnisphere、Serum、Fabfilterといった定番プラグインを複数起動し、50トラック程度の楽曲を制作する場合、32GBあれば快適に作業できます。
しかし、オーケストラ音源を多用する映像音楽や、Spitfire AudioやVienna Symphonic Libraryといった大型ライブラリを扱うなら、64GBを推奨します。
DDR5-5600が現実的な選択
メモリ規格はDDR5-5600が現在の主流。
より高速なDDR5-6400やDDR5-7200も存在しますが、価格が跳ね上がる割に体感できる性能差は限定的です。
メモリメーカーはMicron(Crucial)、GSkill、Samsungが信頼性と性能のバランスに優れています。
BTOパソコンを購入する際は、これらのメーカー製メモリを選択できるショップを選ぶと安心。
相性問題も少なく、長期的な安定動作が期待できます。
デュアルチャネル構成は必須
メモリはデュアルチャネル構成で使用することが絶対条件です。
32GBなら16GB×2枚、64GBなら32GB×2枚という組み合わせにしましょう。
シングルチャネル(32GB×1枚など)では帯域幅が半減し、DAWのパフォーマンスが大幅に低下してしまいますよね。
将来的なメモリ増設を考えている方もいるのではないでしょうか。
その場合は、マザーボードのメモリスロット数を確認し、4スロットあるモデルを選ぶと拡張性が高まります。
ストレージ構成の戦略


システムドライブは1TB以上のGen.4 SSD
システムドライブには、PCIe Gen.4 SSDの1TB以上を選択するのが賢明です。
OSやDAWソフトウェア、基本的なプラグインをインストールすると、意外と容量を消費します。
500GBでは心許なく、すぐに空き容量不足に陥ってしまいます。
発熱もGen.5 SSDほど高くないため、標準的なヒートシンクで充分に冷却できます。
パソコン おすすめモデル5選
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BG


| 【ZEFT Z56BG スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | ASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Pro |
パソコンショップSEVEN SR-u7-6090J/S9


| 【SR-u7-6090J/S9 スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース) |
| メモリ | 128GB DDR5 (32GB x4枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | INWIN IW-BL634B/300B2 |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 300W 80Plus BRONZE認証 |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (内蔵) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54QP


| 【ZEFT Z54QP スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5050 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake Versa H26 |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN SR-u9-8180U/S9


| 【SR-u9-8180U/S9 スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra9 285K 24コア/24スレッド 5.70GHz(ブースト)/3.70GHz(ベース) |
| メモリ | 64GB DDR5 (32GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | CoolerMaster MasterFrame 600 Black |
| CPUクーラー | 水冷 360mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 360 Core II Black |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN SR-ii9-9270H/S9


| 【SR-ii9-9270H/S9 スペック】 | |
| CPU | Intel Core i9 14900 24コア/32スレッド 5.40GHz(ブースト)/2.00GHz(ベース) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake Versa H26 |
| マザーボード | intel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 500W 80Plus STANDARD認証 電源ユニット (Thermaltake製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (内蔵) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
サンプルライブラリ用に2TB以上の追加SSD
サンプルライブラリは別ドライブに保存することで、システムドライブの負荷を分散できます。
オーケストラ音源やドラム音源、シンセサイザープリセットなどを合計すると、プロレベルのライブラリでは1TBを軽く超えることが分かっています。
そのため、サンプルライブラリ用には2TB以上のSSDを用意した方がいいでしょう。
特にストリーミング再生を多用する大型音源では、SSDの速度が体感できるレベルで作業効率に影響を与えます。
バックアップ用に外付けHDDも検討
作品データのバックアップには、外付けHDDやNASを活用するのが一般的。
内蔵HDDは現在のゲーミングPCではあまり使用されませんが、サウンドクリエイター向けPCでは、完成した楽曲のアーカイブ用として4TB程度のHDDを搭載する選択肢もあります。
ただし、作業中のプロジェクトファイルをHDDに保存するのは避けるべき。
読み込み速度が遅く、DAWの動作が不安定になる原因となります。
あくまでバックアップやアーカイブ専用と割り切った使い方が賢明です。
グラフィックボードは必要か


基本的には不要だが例外もある
サウンド制作において、高性能なグラフィックボードは必須ではありません。
DAWソフトウェアはCPUとメモリに依存しており、GPU性能を活用する場面は限定的。
Ryzen 9000シリーズやCore Ultra 200シリーズに内蔵されているGPUで、通常のサウンド制作には充分対応できます。
また、複数の4Kモニターを接続する場合も、内蔵GPUでは出力端子が不足することがあります。
必要なら低価格帯のモデルで充分
もしグラフィックボードを追加するなら、GeForce RTX 5060やRadeon RX 9060XTといったエントリークラスで充分です。
これらのモデルは価格が手頃でありながら、4K動画編集やビジュアライザーの表示には充分な性能を持っています。
高額なGeForce RTX 5090やRadeon RX 9070XTを選ぶ必要はほとんどないでしょう。
サウンド制作がメインであれば、その予算をCPUやメモリ、ストレージに回した方が、実際の作業効率向上につながります。
CPUクーラーの選び方


空冷クーラーで充分な冷却性能
DEEPCOOLやサイズ、Noctuaといったメーカーの中型~大型空冷クーラーを選べば、静音性と冷却性能を両立可能です。
サウンド制作では、録音時のノイズが気になる方もいるのではないでしょうか。
その場合は、Noctuaの低回転ファンを搭載したモデルや、サイズの虎徹シリーズなど、静音性に優れたクーラーを選択すると良いでしょう。
パソコン おすすめモデル5選
パソコンショップSEVEN ZEFT R60SH


| 【ZEFT R60SH スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070 (VRAM:12GB) |
| メモリ | 64GB DDR5 (32GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Antec P20C ブラック |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0 |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R67P


| 【ZEFT R67P スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070 (VRAM:12GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Corsair FRAME 4000D RS ARGB Black |
| CPUクーラー | 空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0 |
| 電源ユニット | 750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R60SB


| 【ZEFT R60SB スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen9 9950X 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース) |
| グラフィックボード | Radeon RX 9070XT (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S100 TG |
| CPUクーラー | 空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M Pro-A WiFi |
| 電源ユニット | 1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (アスロック製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R60CG


| 【ZEFT R60CG スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen5 8600G 6コア/12スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH |
| マザーボード | AMD X870 チップセット GIGABYTE製 X870M AORUS ELITE WIFI7 ICE |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R59CCA


| 【ZEFT R59CCA スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース) |
| グラフィックボード | Radeon RX 7900XTX (VRAM:24GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製) |
| ストレージ | SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7400Gbps/7000Gbps Crucial製) SSD SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7400Gbps/7000Gbps Crucial製) |
| ケース | クーラーマスター MasterBox CM694 |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M Pro-A WiFi |
| 電源ユニット | 1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (アスロック製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (内蔵) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
水冷クーラーは静音性重視なら選択肢に
DEEPCOOLやCorsair、NZXTの240mm~280mmラジエーターモデルなら、低回転でも効率的に冷却でき、ファンノイズを最小限に抑えられます。
ただし、ポンプの動作音が気になる場合もあるため、レビューや口コミを確認してから購入するのが賢明。
また、水冷クーラーは空冷と比較してメンテナンスの手間が増えるため、その点も考慮に入れる必要があります。
ケース選びのポイント


エアフロー重視のスタンダードケース
DEEPCOOLやCOOLER MASTER、Thermaltakeのスタンダードなケースは、エアフローに優れており、内部の熱を効率的に排出できます。
拡張性も高く、将来的にストレージを追加したり、グラフィックボードを搭載したりする際にも対応しやすい設計になっています。
静音性を求めるなら木製パネルケース
フロントパネルに高級木材を使用したモデルは、デザイン性が高いだけでなく、遮音性にも優れているのが特徴。
PC本体からのノイズを軽減し、クリーンな録音環境を実現できます。
ただし、木製パネルは通気性がやや劣る場合もあるため、ケース内部のファン配置を工夫する必要があります。
電源ユニットの重要性


容量は650W~750Wが目安
電源ユニットは、システム全体の安定動作を支える重要なパーツです。
サウンドクリエイター向けPCでは、グラフィックボードを搭載しない構成なら650W、搭載する場合でも750Wあれば充分。
過剰な容量の電源を選ぶ必要はありません。
80 PLUS Gold以上の認証を取得したモデルを選べば、電力変換効率が高く、発熱も抑えられます。
CorsairやSeasonic、Antecといった信頼性の高いメーカー製を選択すると、長期的な安定動作が期待できます。
ノイズレス動作のモデルを選ぶ
サウンド制作では、電源ユニットのファンノイズも無視できません。
セミファンレス機能を搭載したモデルなら、低負荷時にはファンが停止し、完全な無音動作を実現。
録音時にも電源ユニットのノイズを気にする必要はほとんどないでしょう。
高負荷時でもファンの回転数を抑えた静音設計のモデルを選べば、作業中のノイズストレスから解放されます。
価格は若干高めになりますが、快適な制作環境を考えると投資する価値は充分にあります。
マザーボード選びの基準


チップセットはミドルクラスで充分
ハイエンドのX870やZ890を選ぶメリットは、オーバークロックや多数のPCIeレーンを必要とする場合に限られます。
定格動作で充分な性能を発揮するため、安定性を重視したミドルクラスのチップセットが現実的な選択です。
オーディオ機能は気にしなくて良い
プロの制作現場では、必ず外部オーディオインターフェースを使用するため、マザーボードのオーディオチップの品質は作品のクオリティに影響しないからです。
それよりも、USB端子の数や配置、Thunderbolt 4の有無といった拡張性を重視した方が実用的。
メモリスロットは4つあると安心
最初は16GB×2枚で運用し、必要に応じて追加で16GB×2枚を増設すれば、64GBまで拡張できます。
予算と将来の拡張性を天秤にかけて、自分に合った構成を選択しましょう。
BTOパソコンと自作PCの比較


BTOパソコンは保証とサポートが魅力
パーツの相性問題やトラブルが発生した際に、メーカーが一括して対応してくれるため、初心者でも安心して導入できます。
また、組み立ての手間が不要で、注文後すぐに制作環境を構築できるのも大きな利点。
自作PCはカスタマイズ性とコスパに優れる
自作PCは、パーツを自由に選択できるため、予算配分を最適化できます。
サウンド制作に必要な部分には予算を多く割り当て、不要な部分は削るという柔軟な構成が可能。
結果として、同じ予算でもBTOパソコンより高性能なシステムを組める場合があります。
ただし、パーツの相性問題やトラブルシューティングは自己責任。
ある程度のPC知識が必要になるため、初心者には敷居が高いかもしれません。
推奨構成例とコストパフォーマンス


コスパ重視の構成(予算20万円前後)
コストパフォーマンスを最優先するなら、以下の構成がおすすめです。
| パーツ | 製品名 | 価格目安 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X | 45,000円 |
| マザーボード | B650チップセット搭載モデル | 25,000円 |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) | 18,000円 |
| ストレージ(システム) | PCIe Gen.4 SSD 1TB | 15,000円 |
| ストレージ(サンプル) | PCIe Gen.4 SSD 2TB | 25,000円 |
| CPUクーラー | 空冷クーラー(中型) | 8,000円 |
| 電源ユニット | 650W 80 PLUS Gold | 12,000円 |
| ケース | スタンダードケース | 10,000円 |
| 合計 | – | 158,000円 |
この構成なら、一般的な楽曲制作からミックス、マスタリングまで快適にこなせます。
グラフィックボードは搭載していませんが、内蔵GPUで充分。
将来的に必要になったら追加すればいいというわけです。
バランス重視の構成(予算30万円前後)
| パーツ | 製品名 | 価格目安 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X | 45,000円 |
| マザーボード | B650チップセット搭載モデル | 30,000円 |
| メモリ | DDR5-5600 64GB(32GB×2) | 35,000円 |
| ストレージ(システム) | PCIe Gen.4 SSD 2TB | 25,000円 |
| ストレージ(サンプル) | PCIe Gen.4 SSD 4TB | 50,000円 |
| CPUクーラー | 簡易水冷クーラー(240mm) | 15,000円 |
| 電源ユニット | 750W 80 PLUS Gold | 15,000円 |
| ケース | 木製パネルケース | 20,000円 |
| 合計 | – | 235,000円 |
この構成なら、大型オーケストラ音源を多用する映像音楽制作にも対応可能。
ストレージ容量も充分で、数年間は容量不足に悩まされることはありません。
ハイエンド構成(予算40万円以上)
| パーツ | 製品名 | 価格目安 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 9 9950X3D | 95,000円 |
| マザーボード | X870チップセット搭載モデル | 45,000円 |
| メモリ | DDR5-5600 64GB(32GB×2) | 35,000円 |
| ストレージ(システム) | PCIe Gen.4 SSD 2TB | 25,000円 |
| ストレージ(サンプル) | PCIe Gen.4 SSD 4TB×2 | 100,000円 |
| CPUクーラー | 簡易水冷クーラー(280mm) | 20,000円 |
| 電源ユニット | 850W 80 PLUS Platinum | 20,000円 |
| ケース | プレミアム木製パネルケース | 30,000円 |
| 合計 | – | 370,000円 |
この構成は、プロの作曲家や映像音楽制作者向け。
複数のDAWを同時起動し、ビデオ編集と並行してサウンド制作を行う場合もありますが、この構成を考えると充分に対応可能で不満は感じません。
おすすめのBTOパソコンショップ


パーツ選択の自由度が高いショップを選ぶ
BTOパソコンを購入する際は、CPUやメモリ、ストレージのメーカーを選択できるショップがおすすめです。
特にメモリとストレージは、メーカーによって性能や信頼性に差があるため、Micron(Crucial)やGSkill、WD、キオクシアといった人気メーカーを選べるショップを選択しましょう。
また、CPUクーラーやケースも選択肢が豊富なショップなら、自分の用途に合わせた最適な構成を実現できます。
サポート体制を確認する
BTOパソコンショップを選ぶ際は、サポート体制も重要なチェックポイント。
電話やメールでの問い合わせに迅速に対応してくれるか、保証期間はどの程度か、修理時の代替機貸出サービスはあるかといった点を確認しましょう。
特にサウンドクリエイターにとって、PCのダウンタイムは納期に直結する重大な問題。
周辺機器との組み合わせ


オーディオインターフェースの接続方式
USB接続が一般的ですが、プロ向けの高品質なインターフェースではThunderbolt接続を採用しているモデルも多く存在します。
Core Ultra 7 265KはThunderbolt 4を内蔵しているため、Universal AudioのApolloシリーズやAntelope AudioのZenシリーズといった高級オーディオインターフェースを直接接続可能。
低レイテンシーで安定した録音環境を実現できるのは、プロのサウンドクリエイターにとって大きなメリットです。
MIDIコントローラーとの相性
MIDIコントローラーやシンセサイザーを多数接続する場合、USB端子の数が重要になります。
マザーボードのUSB端子だけでは不足する場合は、USB拡張カードやUSBハブを追加することで対応できます。
セルフパワー型のUSBハブを選択すれば、電力不足によるトラブルを回避できます。
モニター環境の構築
サウンド制作では、DAWの画面とプラグインのGUI、ミキサー画面などを同時に表示するため、デュアルモニター環境が推奨されます。
内蔵GPUでも2画面出力は可能ですが、4K解像度のモニターを2枚接続する場合は、グラフィックボードを追加した方が安定します。
GeForce RTX 5060やRadeon RX 9060XTなら、DisplayPort 2.1やHDMI 2.1に対応しており、4K 60Hzのデュアルモニター環境を余裕で構築できます。
映像制作も並行して行うなら、グラフィックボードの追加を検討する価値は充分にあります。
ソフトウェアとの相性


DAWソフトウェアの動作要件
Cubase、Logic Pro、Ableton Live、Studio Oneといった定番DAWは、Ryzen 7 9700XやCore Ultra 7 265Kとの相性が良好。
特にCubaseは、AMDのRyzenシリーズとの組み合わせで高いパフォーマンスを発揮することが分かっています。
Pro Toolsを使用する場合は、Intelプロセッサとの相性が良いとされてきましたが、最新バージョンではAMDプロセッサでも問題なく動作します。
プラグインの動作確認
サードパーティ製のプラグインは、メーカーによって動作要件が異なります。
特にWavesやiZotope、FabFilterといった定番プラグインは、定期的にアップデートされており、最新のCPUやOSに対応しています。
ただし、古いプラグインを使用している場合は、最新のCPUやOSとの互換性に問題が生じる可能性があるからです。
購入前に、使用しているプラグインの動作要件を確認しておくことをおすすめします。
将来的な拡張性


メモリとストレージは後から増設可能
PCを購入する際、すべてのパーツを最高スペックで揃える必要はありません。
メモリとストレージは後から増設が容易なため、最初は必要最小限の構成でスタートし、必要に応じて拡張していく方法も賢い選択です。
例えば、最初は32GBのメモリと2TBのストレージで運用し、大型プロジェクトを扱うようになったら64GBに増設、サンプルライブラリが増えたら4TBのSSDを追加するといった段階的な拡張が可能。
初期投資を抑えつつ、将来的なニーズにも対応できる柔軟性があります。
CPUとマザーボードは交換が困難
ソケット形状が変更されると、CPUだけを新しいモデルに交換することができず、マザーボードごと交換する必要が生じます。
そのため、CPUは予算の許す範囲で、できるだけ高性能なモデルを選択することをおすすめします。
電力消費と冷却の最適化


省電力設定で発熱を抑える
トラックの再生やミキシング作業では、CPU負荷は比較的低く抑えられます。
そのため、BIOSやOSの電源管理設定を適切に調整することで、消費電力と発熱を抑えることが可能です。
Ryzen 7 9700XやCore Ultra 7 265Kは、アイドル時の消費電力が低く設計されており、作業の合間には自動的に低電力モードに移行します。
これにより、ファンの回転数も抑えられ、静音性が向上。
ケース内のエアフローを最適化
ケース内の温度を適切に管理するには、吸気と排気のバランスが重要。
フロントに吸気ファン、リアとトップに排気ファンを配置することで、効率的なエアフローを実現できます。
特に夏場は室温が上昇し、PC内部の温度も高くなりがち。
ただし、ファンの数を増やしすぎるとノイズが増加するため、バランスを考えることが重要です。
結論:コスパ最強の組み合わせ


最もバランスが取れた構成
サウンドクリエイター向けPCで、コストパフォーマンスと性能のバランスが最も優れているのは、Ryzen 7 9700X、DDR5-5600 32GB、PCIe Gen.4 SSD 1TB+2TBという組み合わせです。
この構成なら、予算20万円前後で、プロレベルのサウンド制作環境を構築できます。
CPUのマルチスレッド性能は、複数トラックの同時処理やプラグインの多用に充分対応。
メモリ32GBあれば、一般的な楽曲制作からオーケストラ編成まで幅広くカバーできます。
ストレージも、システムドライブとサンプルライブラリ用を分けることで、読み込み速度と容量を両立。
予算に余裕があるならメモリを64GBに
映像音楽や大規模なオーケストラ作品を手がけるなら、メモリを64GBに増量することをおすすめします。
追加投資は2万円程度ですが、大型サンプルライブラリを扱う際の快適性が大幅に向上。
メモリ不足によるストレスから解放され、創作活動に集中できます。
サンプルライブラリは年々増加していくため、余裕を持った容量を確保しておくことで、将来的な容量不足を回避できます。
ハイエンドを目指すならRyzen 9 9950X3D
16コア32スレッドに3D V-Cacheを搭載したこのCPUは、複数のDAWを同時起動したり、ビデオ編集と並行してサウンド制作を行ったりする場合でも、余裕を持って処理できます。
BTOパソコンか自作PCか
初心者や時間を節約したい方には、BTOパソコンがおすすめ。
メーカー保証とサポート体制が整っており、トラブル時にも安心です。
パーツの相性問題を気にする必要もなく、注文後すぐに制作環境を構築できます。
一方、PC知識があり、予算配分を最適化したい方には、自作PCが適しています。
必要な部分には予算を多く割り当て、不要な部分は削るという柔軟な構成が可能。
結果として、同じ予算でもBTOパソコンより高性能なシステムを組める場合があります。
最終的な判断基準
サウンドクリエイター向けPCを選ぶ際の最終的な判断基準は、自分の制作スタイルと予算です。
ポッドキャストやボーカル録音が中心なら、コスパ重視の構成で充分。
オーケストラ音源を多用する映像音楽制作なら、バランス重視の構成が理想的。
重要なのは、自分の用途に合わせて適切なスペックを選択することです。
この記事で紹介した構成例を参考に、自分にとって最適なサウンドクリエイター向けPCを構築してください。
よくある質問


グラフィックボードは本当に不要ですか
サウンド制作だけを行うなら、グラフィックボードは不要です。
DAWソフトウェアはCPUとメモリに依存しており、GPU性能を活用する場面は限定的。
最新グラフィックボード(VGA)性能一覧
| GPU型番 | VRAM | 3DMarkスコア TimeSpy |
3DMarkスコア FireStrike |
TGP | 公式 URL |
価格com URL |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5090 | 32GB | 48811 | 100624 | 575W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5080 | 16GB | 32230 | 77069 | 360W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9070 XT | 16GB | 30227 | 65902 | 304W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7900 XTX | 24GB | 30150 | 72481 | 355W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5070 Ti | 16GB | 27230 | 68043 | 300W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9070 | 16GB | 26571 | 59464 | 220W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5070 | 12GB | 22004 | 56070 | 250W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7800 XT | 16GB | 19968 | 49834 | 263W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9060 XT 16GB | 16GB | 16601 | 38866 | 145W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | 16034 | 37709 | 180W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 Ti 8GB | 8GB | 15896 | 37489 | 180W | 公式 | 価格 |
| Arc B580 | 12GB | 14675 | 34471 | 190W | 公式 | 価格 |
| Arc B570 | 10GB | 13777 | 30463 | 150W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 | 8GB | 13235 | 31945 | 145W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7600 | 8GB | 10849 | 31334 | 165W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 4060 | 8GB | 10677 | 28218 | 115W | 公式 | 価格 |
メモリは32GBと64GBのどちらを選ぶべきですか
一般的な楽曲制作やポッドキャスト編集なら、32GBで充分です。
Kontakt、Omnisphere、Serumといった定番プラグインを複数起動し、50トラック程度の楽曲を制作する場合でも、32GBあれば快適に作業できます。
しかし、オーケストラ音源を多用する映像音楽や、Spitfire AudioやVienna Symphonic Libraryといった大型ライブラリを扱うなら、64GBを推奨します。
ストレージはGen.4とGen.5のどちらがおすすめですか
コストパフォーマンスを考えると、PCIe Gen.4 SSDが現実的な選択です。
読込速度は7,000MB/s前後を実現しており、DAWの起動やプロジェクトファイルの読み込み、サンプルライブラリのストリーミング再生には充分な速度。
Gen.5 SSDは14,000MB/s超の速度を誇りますが、発熱が非常に高く、大型ヒートシンクやアクティブ冷却が必要になります。
また、価格も高額なため、サウンド制作においてGen.5の速度が必要になる場面は限定的です。
CPUはIntelとAMDのどちらが良いですか
8コア16スレッドという構成は、DAWソフトウェアでのマルチトラック処理に最適で、価格も手頃。
一方、Thunderbolt 4を内蔵したオーディオインターフェースを使用する場合は、Core Ultra 7 265Kが有利です。
Thunderbolt 4を標準搭載しているため、Universal AudioのApolloシリーズやAntelope AudioのZenシリーズといった高級オーディオインターフェースを直接接続できます。
BTOパソコンと自作PCのどちらがおすすめですか
メーカー保証とサポート体制が整っており、パーツの相性問題やトラブルが発生した際にも、メーカーが一括して対応してくれます。
組み立ての手間も不要で、注文後すぐに制作環境を構築できるのが大きな利点。
パーツを自由に選択できるため、サウンド制作に必要な部分には予算を多く割り当て、不要な部分は削るという柔軟な構成が可能です。
電源ユニットの容量はどれくらい必要ですか
過剰な容量の電源を選ぶ必要はありません。
80 PLUS Gold以上の認証を取得したモデルを選べば、電力変換効率が高く、発熱も抑えられます。
また、サウンド制作では電源ユニットのファンノイズも無視できないため、セミファンレス機能を搭載したモデルがおすすめ。

